初代社長篠倉政一が東京都京橋区に於いて印刷業を創業し、第一印刷所と称号する。

関東大震災により生産設備一切を失ったが、直ちに復興し生産を再開する。

中央区湊に工場を移転し設備の拡張を計る。組版専門工場としての基礎を固め、諸官庁、外郭団体等からの受注に至る。

工場設備の拡張・整備に努め、書籍、法規類、カタログ等の受注を得る。

第二次世界大戦への突入により、印刷業界も企業整備による統合が実施されたが、当社は単独経営を続け、戦時中は逓信省を始め官庁関係の仕事を受注する。

終戦後、直ちに工場設備の再建にとりかかり、業務を再開する。

法人組織に改め、頁物活版印刷を柱に大手クライアントの間に確固たる信用を築く。

3代目社長に篠倉正信が就任。情報化時代に備えて会社体質の180度転換に着手する。企画、デザインの内製化と共に、展示会ディスプレイ、ビデオソフトの立案・制作にも業態を拡げる。また、文字情報処理への進出と組版の100%電産化を数年で完了させる。

千葉県松戸市に新工場を建設。

中央区湊に本社ビルを建設。新工場と本社ビルの完成を機に社名を株式会社ディグと改称する。

数式表現に強い組版ソフトTEX（テフ）のオリジナルソフトを開発。数式と文字画像の同時処理を実現する。

数式混じりのSGMLデータをインターネット上で閲覧するためのブラウザを開発する。

CTPシステムを導入。プリプレスの全工程に捗るフルデジタル化を完了する。

4代目社長に杉井康之が就任。

5代目社長に篠倉奈緒美が就任。

港区白金台へ本社を移し、情報伝達サービス産業として業態を拡げる。最新鋭のオンデマンド印刷機を導入し、区分郵便物に関わるオリジナルソフトを開発。DM印刷・発送業務を拡大させる。